あなたは旅行に行くと、お土産を買って帰りますか?ほとんどの人は、旅行に行った記念にお土産を買って帰ると思います。わたしも以前は旅行に行くと毎回、何かしら適当なお土産を探して買っていました。
でも、ここ数年お土産を買う回数がめっきり減りました。それには、いろいろと環境の変化や心境の変化があったからです。
ここでは、一人暮らしのわたしが旅行に行っても、お土産をほとんど買わない(正確には買わなくなった)理由をご紹介していきます。
旅行のお土産を買わない理由
お土産を買わなくなった理由としては、複数あります。以下、挙げていきます。
会社員から個人事業主に変わったから
まず環境面の変化として、数年前に会社員から独立して、個人事業主に変わったのがあります。
会社員の頃に有給休暇を取得して旅行に出かけた際は、職場の仲間向けに、お菓子をお土産に買っていました。休み中に仕事を代わりにお願いしたりすることもあったので、お礼の意味も込めてお土産を配っていました。
でも今は個人事業主となり、一人で仕事をしています。お土産を渡す人がいなくなったため、必然職場向けのお土産は買わなくなりました。
物を持たなくなってきた
個人事業主となって、自分自身の無駄遣いに厳しくなってきたのと、物を持たないミニマリストやシンプルライフな生き方に影響を受けたことにより、普段の生活で余計なものを持たないようになりました。それに伴い、旅行に行っても、あとに残るお土産はほぼ買わなくなりました。
大抵のものはネット通販で購入できてしまう
このご時世、ネット通販は大変便利になってきており、国内各地のあらゆるお土産が手軽にネットで購入できるようになってきました。以前は旅行先でお土産を悩んだ末買わずに、あとでやっぱり買っておけばよかった、と後悔することがありました。
しかし、今は地方の銘菓などを自宅からネットで手軽に購入できる時代になったため、旅行先でお土産を買うか悩んだら買わない、という選択肢を取れるようになりました。
旅行中~帰りの荷物が少なくなる
旅行中、日ごとに観光名所を転々とし、そのエリアでしか売っていないお土産を買っていくと、旅行中の荷物が増えて大変ですね。旅行中には買い物をせず、帰りの駅や空港でまとめ買いするにしても、荷物がだいぶかさばってしまいます。
大きなトランクを用意していればその中に納まるかも知れませんが、わたしは荷物を最小限にして身軽な状態での旅行が好きなので、それもあってお土産をあまり買わなくなりました。
空港であれば配送サービスを利用する手がありますが、有料ですし、そこまで大量にお土産を買うことはまずありえないため、わたしは利用しません。
買っても使わないことが多い
長年旅行に行ってきて、毎回のようにお土産を買っていましたが、必要性に駆られたものや、どうしても欲しいと思ったもの以外は、使わずにそのままになっているお土産が多いことに気づきました。
たとえば、以前夏の終わりに沖縄に行った際、シークワーサーの果汁が売られていました。沖縄らしいものだし、お酒に入れてシークワーサー割りにして飲んだらおいしいかも、と思い購入しました。しかし、秋~冬を迎えてなかなか使う機会もなく、冷蔵庫にずっと貯蔵されたままに。そして、ある日気づいたら賞味期限がとっくに切れていました。
すぐ使おうとしなかったわたしが悪いのですが、他にも似たような出来事が何度かあり、このことから今必要なもの、どうしても欲しいと思ったものでない限り、お土産を買うのをやめることにしました。
結局、旅行で大事なのは物ではなく思い出
これが今一番感じていることですが、わたしにとっての旅行に行く目的をよく考えてみたところ、『現地で思い出を作ること』だと気づきました。感動的な風景を観たり、温泉などで癒されたり、普段味わえない体験をしたり、ご当地の美味しいものを食べたりすることで充実した時間を過ごすために旅行に行くんだ、と。
そうなると思い出作りには、旅行先で売っている記念品やキーホルダーをはじめとする、旅行した記録として後に残るお土産は必要ではないんですね。
お土産とは違いますが、旅行中写真もほとんど撮りません。よく旅行に行くと何百枚も写真を撮る人もいますが、たくさん写真を撮るくらいなら、直にその目や心にその風景や印象を焼き付けておく方がいいんじゃないかな、と思います。なのでわたしは、旅行での出来事を後から思い出せる程度の最低限の量しか写真を撮りません。
具体的には、旅行先で回った名所や美しい風景、食べ歩きしたご当地グルメやご当地ラーメンなどをピンポイントで写真に撮るくらいですね。
もし旅行先で何かお土産を買うとしたら?
このような理由から、最近はめっきりお土産を買わなくなってしまいました。そんなわたしですが、もし何かお土産を買うとしたら、どういったものを買うでしょうか?
ちょうど自分が欲していたもの
わたしが過去に旅行先でお土産(食べ物以外)を物色していて、購入後も買ってよかったと思えたものは、ちょうど今その品物が無くて、欲していたものです。
たとえば、ビールジョッキ。私はお酒が好きで特にビールをよく飲みますが、愛用していたビールジョッキを何かの拍子に壊してしまい、代わりに小さなグラスで飲んでいました。
そんな時に旅行に行った先がたまたま焼き物が有名な観光地で、土産物店で素敵な陶器のビールジョッキを発見。「ちょうどこんなビールジョッキがほしかった!」と即購入し、実際長いこと大切に使いました。
また、自宅の爪切りが壊れてしまい、予備の使い勝手の悪い爪切りで代用していたころ、当時旅行に行った沖縄美ら海水族館のお土産コーナーでたまたま爪切りを見つけ、「どうせ記念に買うなら実用的なこれがいいな」と購入に至りました。小さくて使い勝手がよく、今でも重宝しています。
すぐ食べるお菓子
先ほど述べたシークワーサー果汁ではありませんが、わたしのようなずぼらな一人暮らしの場合、冷蔵庫や戸棚の奥にしまったお土産はそのまま放置されてしまう可能性があります。なので、今のわたしがお土産を買うとしたら、開封してすぐに食べるお菓子を買います。
旅行から帰宅した翌日に、お土産に買ったご当地限定のスナック菓子やご当地の銘菓などをお酒のつまみがてら食べます。あくまで自分一人用なので、小さなサイズのものでよく、旅行時に購入してもさほどかさばりません。
よく使う調味料
ご当地名産の調味料もお土産に買うことがあります。調味料と言っても、普段あまり使わないような調味料では、いつの間にか賞味期限を切らしてしまう可能性があります。もし買うなら自分が料理する上でよく使うものを選びましょう。
わたしの場合、中国地方に旅行に行った際、あごだし醤油をお土産に買いましたが、大変おいしい醤油だったので頻繁に使用し、賞味期限を迎える前に使い切りました。
しょっちゅう自炊をしている方であれば、醤油の他にも、味噌や塩など、自分がよく使う調味料をお土産にするといいですね。
親へのお土産
普段親孝行的なことはせず、実家にもあまり帰らないので頻度は少ないですが、親へのお土産を買うことはあります。父親はお酒が好きなので、東北の日本酒などを買った際には喜ばれました。
普段親にプレゼントをあげたりしない人も、旅行のお土産という形で親にプレゼントするのは自然でいいと思いますよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
旅行は記録より記憶、物より思い出です。お土産がなくても、また行きたいなという気持ちになる思い出さえ作れれば、その旅行をした価値は十二分にあると言えるでしょう。
毎回旅行のたびにお土産を買うのが当たり前になっている人は、一度思い切ってお土産無しの旅行を試してみてはいかがでしょう?
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