泥のように眠った経験はありますか？わたしは何度もあります。
泥のように眠るとは、疲れ切ってひたすら眠るさまを言うのですが、ベッドにもぐりこむや否や意識がなくなり、若い頃だと気がつけば半日以上寝ていたこともしばしば。
最近はさすがにそこまで長時間は眠れなくなりましたが、それでもよく泥のように眠りにつくことはあります。
ここでは、忙しい一人暮らしにもおすすめの泥のように眠る方法についてご紹介していきます。
泥のように眠るとは泥酔すると同じ語源？
と、その前に。泥という漢字を使った言葉には、他に『泥酔する』がありますよね。
なぜここで『泥酔する』という言葉を取り上げたかというと、『泥酔』と『泥のように眠る』は同じ語源からきていることを言いたかったからです。
『泥酔』と『泥のように眠る』の『泥』はそもそも、中国唐の時代の異物志という書物に出てくる空想上の虫『泥（でい）』を意味しています。
『泥（でい）』は南の海に住んでいる骨がない虫の生き物で、水がない地上に打ち上げられると、泥のように固まって動かなくなる性質がありました。
つまり語源から考えると、『泥（どろ）のように眠る』ではなく『泥（でい）のように眠る』という呼び方の方が正しいのかもしれませんね。
ちなみに、泥酔した状態で眠っても、間違いなく泥のように眠ることが可能です。
ただこの方法は全くおすすめできません。毎回泥酔するまでお酒を飲んでいたら、アル中になってしまいますからね。
忙しい一人暮らしにおすすめの泥のように眠る方法
と、ちょっと語源の豆知識を学んだところで、ここからが忙しい一人暮らしにおすすめの泥のように眠る方法の本編です。①～⑤までの５つの方法をご紹介します。
①日中に適度な肉体的疲労を覚える
学生時代運動部にいた人なら、日中に運動をして夜はぐっすりと深い睡眠に落ちていたことを思い出してください。
そう、日中に適度に体を動かして肉体的疲労を覚えることは、泥のように眠るきっかけのひとつになります。
ただ、あまりにも激しい運動をしてしまうと、本来の就寝時間よりも前に力尽きて早い時間に眠ってしまい、深夜の変な時間帯に目が覚めかねません。
あくまでも適度にいい汗を流す程度の運動に留めておきましょう。
どんな運動がいいかについては、こちらの記事の内容が参考になるので、ご覧になってください。
②睡眠に必要な栄養補給をする
深い睡眠をとるには、ある栄養素が重要となります。それはトリプトファンです。
トリプトファンは日中にセロトニンに変わりリラックス効果をもたらし、夜にはメラトニンに変わり睡眠導入の効果が期待できます。
トリプトファンは人の体内では生成できない必須アミノ酸の一つで、外部から体内に取り入れる必要があります。
トリプトファンのサプリもありますが、普段の食事からでも十分摂取できますよ。
最もおすすめなのは、和食です。
特にトリプトファンが豊富な納豆や魚を始め、ご飯や味噌汁、卵や海苔など、一般的な家庭の朝食にでてくる和食メニューからトリプトファンを摂取することができます。
『朝は忙しくて和食を準備する時間がない！』というあなたには、チーズトーストや目玉焼のような洋風朝食でも大丈夫。
さらに時間ない場合、わたしのように朝食にバナナを食べてもいいですね。
これらの食品からもトリプトファンが摂取できるんです。
つまり大事なことは朝食をしっかりと食べるということですね。
注意点として、トリプトファンは糖分と一緒に摂取しないと、脳に吸収されません。
和食の場合はご飯が、洋食の場合はバナナが糖分となりますが、それ以外だと少し砂糖を入れたコーヒーを1杯飲んでもいいですね。
③寝る14～16時間前に日光を浴びる
睡眠導入にとって重要なメラトニンは、その日に初めて日光を浴びてから14～16時間後に体内で分泌が開始します。
つまり日中に日光を浴びることが夜眠る時の睡眠作用に大きく影響してくると言うわけですね。
たとえば夜0時に寝るとしたら、その14～16時間前の朝8～10時の間にたっぷり日光を浴びるようにしましょう。
日光はできれば30分くらい浴びておきたいです。仕事に向かう通勤時間帯なら十分可能ですよね。
④寝る直前にはみがきしない
泥のようにぐっすり眠るには前述した通り、メラトニンの十分な分泌が必要です。
しかし、夜寝る直前のはみがきは避けたほうがいいです。
なぜかというと、寝る前のはみがきによって歯ブラシが歯茎に当たったり、口をすすぐために冷たい水を含むことで、メラトニンの分泌が抑えられてしまうからです。
歯茎へ刺激が加わると脳が興奮状態になるので、はみがき後すぐに寝ようとしてもぐっすり眠りにつけなくなってしまうわけですね。
はみがきによる興奮状態を抑えるためには、はみがきは遅くとも寝る1時間前には済ませるようにしましょう。
⑤部屋の照明を暖色系にする
一人暮らしの賃貸住宅の部屋の照明は、みな白い蛍光灯でしょう。
普段寝つきが悪く深い眠りにつきたい場合、この白い蛍光灯を暖色系の蛍光灯に変えてみましょう。
暖色系の中でも特にオレンジ色の蛍光灯に変えると、室内が温かみのある雰囲気になり、リラックス効果が生まれ、結果寝つきが良くなります。
蛍光灯代が出費としてかかりますが、2000～3000円程度ですし、長く使えるものですからそれほど気にする必要もないでしょう。
明かりを交換するだけで寝つきが良くなり、泥のように眠れるとしたら安いものですよね。
ただ逆に効果があり過ぎて、就寝時間前に眠気が来てしまう可能性もあるので、ご注意ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここでは、忙しい一人暮らしにもおすすめの泥のように眠る方法についてご紹介してきました。
『泥のように眠る』の言葉の語源は意外でしたね。まさか泥が空想上の生き物のことを指すとは。
ちなみにわたしは大変寝つきのいい方なんですが、ここでご紹介した方法のうち当てはまるのは、
②睡眠に必要な栄養補給をする
③寝る14～16時間前に日光を浴びる
の２つだけです。
この２つを実践しているだけで、夜寝る前にコーヒーを飲んでもベッドに入るや否やすぐにぐっすり眠れてしまいます。（自分でもなぜこんなに寝つきがいいのか不思議です）
もし仮に①～⑤の全てを実践してしまったら、眠りが深くなりすぎて朝起きられなくなりそうな気がします。
眠りが深くなり過ぎた結果、朝寝坊して仕事を遅刻してしまっては元も子もありません。
あなたの今の熟睡度に合わせて①～⑤のどこまでを実践するか、試しながら検討してみてください。
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