アラフォーにもなって未だに結婚せず、一人暮らしを続ける私。
両親も70代になり、まだまだ心身ともに元気ではありますが、先の未来のことを少し考えるようになりました。
そして、これまで大した親孝行をしてこなかったことに気づきました。
その時、『果たして、今の自分は親不孝者なんだろうか?』『そもそも、真の意味で親不孝とはどういったことを指すんだろう?』と思いました。
というわけで、ここでは真の親不孝とはどういったことを指すか、について考えてみました。
真の親不孝とは?
真の親不孝について、自分はまだ未婚で子供もいませんが、もし自分に子供がいたと想像して、その子供がどうしたら親不孝だと自分が感じるかを考えてみました。
親を敬わないこと・ねぎらわないこと
かつての日本においては、子供は両親のことを『父上』『母上』と呼び敬語を使って話し、両親は敬う対象となっていました。
今の日本は真逆ですね。
子供は親のことを『パパ』『ママ』と呼んで友達のような関係の家庭が多いように見受けられます。
反抗期の時期には、親のことを『くそじじい』『くそばばあ』呼ばわりする子供もいますね。
反抗期の一時期ならともかく、そんな風に親を全く敬わないまま大人になって、生涯親を敬ったりねぎらったりしない子供は親不孝者と言えるのではないでしょうか。
私もこの年になってさすがに親に悪口は言いませんが、敬うような扱いをできていないので、その点はやや親不孝かなと感じています。
結婚しないこと
これまで人は、年頃になればお見合いなり恋愛なりを経て結婚することが当たり前とされてきました。
私の親の年代も同様で、両親もお見合いで結婚したそうです。
つまり結婚するのは当然で、何か大きな問題でもない限り結婚しないということはありえませんでした。
でも、今のご時世、結婚せず生涯一人で生きていく人が増えてきています。
今後も生涯おひとり様は増えていき、結婚しない人生も普通に選択肢の一つとして選ばれていくことでしょう。
親が子供に幸せになってもらいたいから結婚してほしいと思っているならともかく、世間体を考えて子供に結婚してほしいと思っているなら、それはちょっと考えが古いかなと思います。
ただわたし自身、数年前に結婚を親にほのめかしたことがあり、その時両親は大喜びしてくれました。
しかし、その後とんでもない事態となって結婚の話はなくなってしまいました。
その時の親の寂しげな様子を見て、いたたまれなくなりました。
結婚しないからと言って親不孝だとは言えませんが、そのいきさつがあってから個人的にちょっと複雑な心境に陥っています。
孫の顔を見せられないこと
親になると、子供が成人して結婚した後は、孫が生まれてくるのを楽しみにするそうですね。
孫は子供とはまた違ったかわいさがあるようで。
子供さえいない私にはまだわからない感情ですが。
では、親に孫の顔を見せられないことは親不孝なのでしょうか?
これも結婚と同様で、孫の顔を両親に見せられないからと言って親不孝だとは言えないと思います。
生涯独身で通す人もいれば、結婚したけど残念ながら子宝に恵まれなかった人もいることでしょう。
結婚しても子供が嫌いだからと子供をもうけようとしない人もいます。
孫の顔を見たかった両親は残念に思うかもしれませんが、子供を授かるかどうかは本人たちの意思や運にかかってくるわけですから、これについては親不孝だと気に病む必要はないと思います。
犯罪を犯すこと
実の子供が犯罪を犯し犯罪者となったら、これはもう100%親不孝者と言えるでしょう。
罪を償って更生し、迷惑をかけた両親を労わるのみですね。
親より先に死ぬこと
親より先に子供が死ぬことも、親不孝なことだとよく聞きます。
まだ自分の子供がいない私には想像するしかありませんが、子供が先に死ぬことはとてつもない悲しみに陥ることでしょう。
確かに死んでしまった原因次第では親不孝と言えるでしょう。
私も以前、自分の不注意であやうく死にかけたことがありました。
車にはねられたことで親のありがたみがわかった一人暮らし当初の話
でも、子供が親より早く死んだとしてもその生涯を納得できる形で全うできたのであれば、決して親不孝とも言えないのではと思います。
人生は細く長く生きるよりも、太く短く生きる方が充実したと言えますからね。
もちろん、太く長い人生を生きる努力はしたいものです。
親の期待に応えないこと
医者や飲食店、農家など、親が続けてきた仕事の後を子供に継いでほしかったのに、子供は継がなかった。
このように親の期待に応えない生き方をした時、それは親不孝と言えるのでしょうか?
私は親不孝とは言えないと思います。
親の期待はあくまで親のエゴです。
親の都合に合わせて子供が自分の人生を犠牲にする必要はありません。
以前私が勤めていた会社の同僚に、会社を辞めて実家の寿司屋を継いだ人がいました。
これは大変立派なことだと思います。
私には絶対マネできません。
この同僚は親に無理強いされたわけではなく自ら寿司屋を継ごうと思ったようです。
寿司屋を継いでくれた親にとってはうれしいことで、親孝行と言えるでしょう。
でも、もし彼が寿司屋の跡を継がなかったとしても、決して親不孝だと非難される筋合いはありません。
むしろ、寿司屋を継ぐことよりも自分によりふさわしい別の人生を選択したことの勇気をたたえるべきですね。
自分らしい人生を送れないこと
親は子供の幸せを願うもの。
子供が不幸な人生を歩んでしまったら、親は悲しいことでしょう。
子供の幸せにとって、親の都合は一切関係ありません。
子供はありのままの人生を送っていいんです。
つまり子供が自分らしい人生を送れることこそ、子供にとっての幸せと言えます。
そして、子供は自分が選んだ道で充実した生活を送り、幸せであることを親に示すことですね。
逆に、子供が自分の意に反した道に進み自分らしい人生を送れず、不幸な様子を親に見せてしまったら、それこそ真の親不孝と言えるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
真の親不孝とはどういったことを指すか、について考えてみました。
会社を辞めて個人事業主として自由気ままに働き、それなりに幸せな人生を送れている私は、そこまで親不孝者とも言えないのかなと思いました。
むしろ、こんなに何の縛りもなく自由にさせてくれた両親に感謝です。
あとは、結婚して幸せな自分の姿を両親に見せてあげられるかどうか…ですね。
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