わたしは個人事業主で、毎年仕事の年間カレンダーを作成していますが、『6月と8月だけは祝日がないのはなんでだろう?』と以前から思っていました。
すると、『山の日』が2016年に施行されて初めて8月に祝日ができ、1年のうち祝日がないのは6月だけとなりました。
わたしは教室経営の仕事をしており祝日は教室を休みにしているので、祝日が増えれば普通にうれしいです。
まあ祝日は教室での仕事がないだけで、自宅で仕事してるケースが多いんですけどね。
では、なぜ6月だけ祝日がないのでしょう?また6月の祝日となりうる候補の日はあるのでしょうか?そして、今後新たな祝日が作られる可能性についてもご紹介していきます。
Contents
6月に祝日がない理由とは?
6月に祝日がない理由についてはどんなものがあるのでしょうか?以下、主な理由を挙げてみました。
天皇家ゆかりの節目となる日が存在しないから
日本では天皇が生まれた日を祝日に制定することが多いです。
明治天皇の誕生日11月3日は『文化の日』、昭和天皇の誕生日4月29日は『昭和の日』、現在の天皇陛下の誕生日12月23日は『天皇誕生日』として、祝日になっています。
他にも2月11日は初代天皇である神武天皇が即位された日として『建国記念の日』の祝日になっています。
3月の『春分の日』と9月の『秋分の日』も祝日で、宮中では祭祀が行われます。
このように祝日の多くは天皇家ゆかりの何らかの意味のある日であることが多いです。
それが6月には何もないため、祝日が存在しないと言えますね。
教育界の反発があったから
かつてバブルの時代、休日をもっと増やそうという動きが活発になり、祝日『海の日』やハッピーマンデー制度などが制定されました。
その後バブルが弾けるとともに休日を増やそうとする動きも収束していきました。
そして2002年度からゆとり教育(授業時間削減・完全週5日制)が採用され、これによって日本の子供たちの学力低下が顕著となりました。
これが社会問題化してきて、これ以上休日が増えたら授業を消化できないという風潮が強まり、休日を増やすべきではないという流れになりました。
8月11日に制定された祝日『山の日』ですが、もともとは6月に制定するよう検討されていました。
しかし、それだと学校の授業日数が減ってしまうという理由から教育界からの反発があり、夏休み期間の8月に決まったとのです。
脱ゆとり教育が叫ばれるようになった今では授業時間の確保は最優先課題と言えますからね。
夏休み期間中の祝日である『山の日』は、学生にとっては何の得にもならない祝日であって、完全に社会人のための祝日ですね。
農業の繁忙期だったから
もともと農業国家として繁栄してきた日本では6月は田植えの時期で忙しく、また7月には稲刈りを行う早い品種(早稲)の準備などもあり、とても休んでいられる状況ではありませんでした。
そんなこともあり、以前から6月には祝日の制定が検討されなかったと言えるかもしれません。
6月の祝日の候補は?
それでは、6月に祝日になりそうな候補は何かあるのでしょうか?
大祓(おおはらえ)
『大祓』とは6月30日に行われる宮中行事で、国民全員の罪や穢れをお祓いします。
平安時代から続く歴史のある行事なので、祝日にふさわしいと言えるかもしれませんね。
環境の日
6月5日は世界環境デーとされ、日本でも『環境の日』に定めています。
環境について考える重要な日として、祝日の候補にふさわしいでしょう。
時の記念日
日本書紀より、日本初の時計(水時計)が鐘を打ったとされる6月10日を『時の記念日』に定めています。
時間の大切さを振り返る日として、祝日になってもいいのではないでしょうか。
結婚の日
6月と言えばこの月に結婚すると幸せになれるというジューンブライドが有名ですね。
いっそのこと『結婚の日』と称して、祝日を設けてみるのも面白いですね。
雨の日
6月は梅雨時で、年間で一番雨の多い月ですよね。
そこで雨の日として祝日を作ってみてはどうでしょう?
昔と違い最近は『雨の日』でも屋内で楽しめることが増えてきたので、休日を増やすことは有効だと思います。
2017年以降、新たな祝日を作る可能性は?
と、ここまで6月の祝日の候補を勝手に挙げてみましたが、果たして実現する可能性はあるんでしょうか?
実は国としてはこれ以上祝日を増やしたいとは考えていません。
それはなぜかというと、2016年に『山の日』が追加されて日本は祝日の日数が年間16日となりましたが、先進国の中では日本は最も祝日が多い国なんです。
たとえば、アメリカ、フランス、ドイツでは祝日は年間10日、イギリスは年間8日しか祝日がないんです。
ではなぜ日本は他の先進国より休みが少なく働きすぎと言われるのかというと、有給休暇を消化しきれていないからです。
日本では有給休暇を取る際には上司に休む理由などを書面で申請して許可を得る必要があります。これは結構面倒なことですね。
またあまり長い休暇を一人で取ったりすると、白い目で見られる職場がまだまだ多いです。
わたしのサラリーマン時代も、有給休暇を全て消化した年など一度もなく、職場全体が毎日のように遅くまで残業しているような環境だったので、なかなかプライベートな理由で休みづらいところはありましたね。
他の国々は有給休暇を取りやすい職場環境が当たり前のため、有給休暇の消化率も80~100%と日本とは比べ物にならないくらい高いです。(日本の消化率は50%)
また日本より有給休暇数が多い国が多いので、ヨーロッパの国などではバカンスとして丸々1か月の旅行にでかける人も多いです。うらやましい限りですね。
そう考えると、今後新たな祝日が作られる可能性はほとんどないと言えます。作られるとしても、学校の授業がない春休み、夏休み、冬休み中となりそうですね。
もし6月の祝日ができるとしたら、6月生まれの天皇が誕生して天皇誕生日が6月に制定される場合くらいでしょうか。
私が生きているうちに実現はなさそうですね・・・
まとめ
いかがでしたでしょうか。
なぜ6月だけ祝日がないのか?6月の祝日の候補日はなにがあるか?今後新たな祝日が作られる可能性などについてご紹介してきました。
今後新たな祝日が作られる可能性が低いのは、大変残念なことです。
すでに祝日が多い日本としては、会社の有給休暇消化率を上げることこそ、日本人の休日を増やすための根本対応と言えます。
ただ、有給休暇なんて言ううらやましい制度のないわたしのような個人事業主にとっては、『結婚の日』でも『雨の日』でもなんでもいいので祝日増やしてほしいんですけどね~。
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