わたしは都内で一人暮らしをスタートさせて10年以上経ちますが、こんな時に車があったら、と思ったことはほとんどありません。もともと運転がそれほど好きなわけではないのもありますが、何より一人暮らしの節約生活にとって、車を保有することのコストが高すぎるからです。
また都内は大変便利なので、車がなくても不便さを感じません。というわけで、ここでは都内一人暮らしが車を買わない方がいい理由について、ご紹介していきます。
都内一人暮らしが車を買わない方がいい理由
①駐車場が高い
一人暮らしの節約生活で大事なことは固定費の削減です。不要な固定費は無くしていく必要があります。その点、もし車を購入した場合、都内は駐車場がバカ高いです。東京都の月極駐車場の平均賃料は、約3万円です。
都心部の中央区や港区になると、平均5万円もの駐車場料金を取られます。5万円あればアパートで一人暮らしができてしまいますね。
②駐車場のないお店が多い
わたしが好きなラーメン屋を例に挙げますね。よく地方のご当地ラーメンを食べ歩きすることがあるのですが、必ず駐車場が用意されています。有名で大きなラーメン店になると10台以上置ける駐車場が用意されています。
一方、都心のラーメン屋には、駐車場は滅多にありません。そもそも車でラーメンを食べにくるお客さんがあまりいないのと、やはり駐車場代が高いこともあるのでしょう。
ラーメン屋に限らず、都心の飲食店や小売店は駐車場のないところがほとんどと言えます。都内でもよほど辺鄙な場所にあるお店に行くのでない限り、車以外の移動手段を用いた方がいいですね。
③コインパーキングが高い
お店に駐車場がなくてもコインパーキングを使えば済みます。都内にはコインパーキングが至る所にあります。でもそのコインパーキングも高いんです。都内の標準的な料金設定をしているところで、1時間換算で昼間300円～400円、夜間で1時間100円程です。
日中、行列のできるラーメン屋に行ったら、コインパーキングの料金だけでラーメン1杯分位かかってしまいかねませんね。
尚、日本一地価の高い銀座のコインパーキングは、10分500円、1時間で3000円もかかるんです。3000円あれば豪華なランチを食べたり、居酒屋に一杯飲みに行けてしまいますね。
④道路が分かりづらく走りづらい
地方と異なり、都心は道も狭く入り組んでいて、分かりづらいです。普段あまり運転になれていない人がたまに都内で車を運転する場合、ナビがないと大変かもしれません。
見通しの悪い道や車線の狭い道も多く、車道を走る自転車に注意して走る必要もあり、気を使います。
また首都高などは、急カーブの連続やいくつもの合流・分岐、高架に上がったかと思いきや地下にもぐったりと、まるでジェットコースターのような極めて難易度の高い道路で、初心者はとてもではないですが走らないほうがいいですね。
⑤渋滞しやすい
都内はとにかく車が多く、渋滞ばかりです。特に都心の渋滞はひどく、車より電車の方が目的地に早くついてしまうのではないでしょうか。場所次第では自転車の方が早いかもしれませんね。
渋滞でスピードを出せない運転をしているとイライラするばかりで、車に乗っていてもちっとも楽しくないでしょう。
⑥公共交通機関が充実している
東京は世界中でもトップクラスの公共交通機関の充実さを誇ります。電車の路線は網の目のように入り組んでおり、複雑さもかなりのものですが、慣れてしまえばあらゆるところにアクセスしやすく、便利なことこの上ないです。
路線と路線の間をつなぐバスも多く走っており、正直都心に住んでいれば車は全く必要性を感じません。
⑦徒歩や自転車でも十分
都内の各駅には、生活に必要なお店が大抵一通りそろっています。特に大きなターミナル駅に行くまでもなく、最寄り駅もしくはお隣の駅まで行けば、大体のモノやサービスは手に入ります。そう、徒歩や自転車で近くの駅まで移動できれば難なく生活していけるのです。
⑧運転する暇がなくコスパが悪い
都心で車で通勤している人は少ないことでしょう。大多数の人は電車通勤のはず。であれば、車を運転するのは休日のみ。
休日しか運転する暇がないのに、わざわざ月に何万も払って駐車場を契約するメリットを感じられるでしょうか？
⑨買い物は通販・配送サービスで事足りる
都心はとにかく便利です。それは買い物においてもそうで、大手通販サイトamazonなどは、注文してから1時間以内に商品を届けるサービスも行っていますよね。
そこまでのスピードを求めなくても、通販で大抵のものは購入できるし、どこかのお店で大きなものを買っても、配送サービスを利用すれば自宅まで届けてくれます。
大きくて運びづらいものを購入しても、自ら車で運ぶ必要はないんです。
どうしても車を使いたいときは？
さて、それでもどうしても車を使いたい場面が出てくるかもしれません。その時はどうすればいいでしょうか？
タクシー
都内の大きな道路に立っていれば、タクシーが短時間に何台も通り過ぎていきます。タクシーに乗りたい場合、立ち止まって手を挙げれば、それほど待たずに空車のタクシーを捕まえられるでしょう。
2017年1月30日より、タクシーの初乗り運賃はこれまでの2キロ730円から、1キロ410円を上限に引き下げられます。急に具合が悪くなった時やけがをしてしまった時など、不測の事態に利用するには最適ですね。
レンタカー
友人や恋人と旅行に行く際、車を運転しドライブをしながら旅行の過程を楽しみたいなら、レンタカーを借りればいいでしょう。
格安のレンタカー会社なら、24時間2,000～3,000円台で利用できます。たまに遠出する際に使う位であれば、車を買うよりレンタカーの方がはるかにコスパがいいですね。
カーシェアリング
遠出はしないけど、都内でちょこちょこ車を必要とする場合、最近広まってきたカーシェアリングがいいでしょう。短時間・短距離での利用なら、レンタカーよりもお得になります。必要な時に必要なだけ借りられるカーシェアリングは、人によって使い方も工夫次第で千差万別です。
本来、カーシェアリングは乗り捨て禁止で、借りたステーションに車を返却する必要があります。しかし法制度上その規制が撤廃され、一部エリアで乗り捨てＯＫのサービスが開始されています。
将来、全面的に乗り捨てＯＫとなり、好きなステーションに返却できるようになれば、利便性は飛躍的に向上し、都心で車を所有する人は減っていくのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
都内一人暮らしが車を買わないほうがいい理由について、ご紹介してきました。ここまで述べてきたように、都内一人暮らしが車を買う必要性は極めて低いと言えます。
どうしても車が必要な時も、タクシー、レンタカー、カーシェアリングを状況によって使い分けることで、問題は解決されるでしょう。
たまに使うだけの車代や駐車場代を支払うくらいなら、将来の老後に備えて年金運用・資産運用にお金を回した方がよほど賢いお金の使い方だと思います。
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まとめ
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